えばの散歩道

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【8冊目】歌舞伎町を舞台にした中国人社会を描くアウトローミステリ~「不夜城」の感想~

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こんにちは、えばです(^^♪

少しずつ気温も下がってきましたね。

1か月読書チャレンジ継続中です。

 

 

最近は小説が面白すぎて止まりません(笑)

今回は馳星周先生のデビュー作、「不夜城」の感想です。

平成10年初版なので少し古い作品ですね。

 

本の紹介

 

不夜城(角川文庫)[馳星周]

不夜城 (角川文庫) [ 馳 星周 ]

価格:733円
(2021/10/10 13:27時点)

著者:馳星周

出版:角川文庫

 

 

あらすじ

日本と台湾のハーフである劉健一(リウ・ジェンイー)は新宿歌舞伎町の中国人裏社会を故買屋として渡り歩いていた。

ある日健一は歌舞伎町に元相棒である呉富春(ウー・フーチェン)が戻ってきたことを知る。富春は上海マフィアで歌舞伎町でも大きな力を持つ元成貴(ユエン・チョンクイ)の右腕を殺し逃亡していた。

怒った元成貴は健一に3日以内に富春を連れて来いと脅す。

時を同じくして健一のもとにとある女から電話があった。夏美と名乗るその女は健一にあるものを売りたいと持ちかけるが…

 

 

感想

日本人と中国人の半々(バンバン)で、日本人社会でも中国人社会でも差別を受ける健一。身内にも裏切られ、信用できる人間など誰もいない、利用し利用される歌舞伎町の中国人社会。

命がけの騒動の中で同じ境遇の健一と夏美が、互いに惹かれあいながらも利用し奪い合う。

誰が味方かわからない状況からハラハラの場面展開と徐々に真に迫るミステリー、危うくて切ないラブストーリーが魅力の一作でした。

普段読み慣れないジャンルでしたが、新しい世界を覗き見れた感じで楽しめました。

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

9冊目でまたお会いしましょう、えばでした(^^♪