えばの散歩道

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【9冊目】新感覚のSFミステリー!~「七回死んだ男」の感想~

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こんにちは、えばです(^^♪

 

 

すこし更新が滞ってしまいました(;´・ω・)

1か月読書チャレンジ、継続中です。

 

 

今回は西澤保彦先生の「七回死んだ男」を読みました。

初めての作家さんだったので楽しみです(^^♪

 

 

本の紹介

 

新装版七回死んだ男(講談社文庫)[西澤保彦]

新装版 七回死んだ男 (講談社文庫) [ 西澤 保彦 ]

価格:792円
(2021/10/17 23:20時点)

著者:西澤保彦

出版:講談社文庫

 

 

あらすじ

一日を何度も繰り返してしまう”体質”をもつ主人公・久太郎。繰り返しが起こる日付はランダムだが、その日の運命を彼自身の行動で変えることができる。

祖父・渕上零治郎が自宅にて殺されたその日は年始の挨拶で親族が集まっており、さらに偶然にも久太郎の”体質”が発動した。久太郎は祖父の殺害を阻止すべく、あらゆる手を使って運命を変えようとするが、よみがえるたびにまた殺されてしまう…。

久太郎は祖父を救うことができるのか、犯人はいったい誰なのか。SF要素を携えた新感覚ミステリー。

 

 

感想

何の事前情報もなしに読んだのでタイトルから重めのミステリー小説かな、と思いきや意外にもポップでユニークな文体の非常に読みやすい作品でした。

ただ謎は簡易ではなく、純粋に「なんでなんだろう…?」と引き込まれる本格派。

最後の伏線回収は爽快で気持ち良かった。本当に面白かった。

 

 

途中で謎の根幹にかかわる部分はうっすら予想がついたけど(たぶん普段ミステリーを読む人ならわかると思う)、最後に一番大きな謎が残されていたり、あらゆるところに伏線が張られていたり、一度読んだ後にもう一回読み直しても新しい発見があって面白い。”一日を繰り返す”というSF要素を存分に生かしたからくりが最高に作品に引き込んでくれます。

 

 

そして何より主人公・久太郎のキャラクターがいい!

高校生なのにどこか大人びている、というよりも周りの大人のほうが身勝手で子供っぽい。そんな大人たちに毎回振り回されている姿がなんとも愉快です。

 

 

 

SF好きな人もミステリー好きも楽しめる作品だったと思います。

気になる方はぜひ読んでみてください。

 

また10冊目でお会いしましょう、えばでした(^^♪