【13冊目】殺人犯が自分の模倣犯を探す⁉~ミステリの大傑作「ハサミ男」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
1か月読書チャレンジ継続中です。
今回はミステリーの傑作と名高かった「ハサミ男」を紹介します。
ミステリー好きの中ではかなり有名な作品のようです。
えばは読んだことはありませんでしたが、久しぶりにどっぷりミステリーの世界につかりたいと思っていました( *´艸`)
期待に胸を膨らまして読んできました。
本の紹介
価格:968円 |
著者:殊能将之
出版:講談社文庫
あらすじ
美少女殺害し、首にハサミを突き立てる猟奇殺人鬼として町を恐怖に陥れたことで「ハサミ男」と呼ばれる殺人犯。
3人目のターゲットを決め、綿密に調査をし、いざ殺害を実行しようとした手前、自分の手口と全く同じ状態で(首にハサミを突き立てられた状態で)ターゲットの少女の死体を発見することになる。
彼女を殺したのは一体誰なのか━
「ハサミ男」は自身の内なる声に従い、真犯人を探し始める。
感想
さすが傑作と呼ばれてるだけのことはある…。
と、なんとも上から目線な感想をつぶやいてしまいました(;^ω^)
要は、完ぺきに騙されてしまいました。やられたなあ…。(そもそもトリックがわかることなんてほとんどありませんが)
めちゃくちゃ面白かった!
まず文章がとても知的なユーモアにあふれている。
「ハサミ男」が内なる人格、「医師」と会話するときのやりとりがなんとも痛快で癖になります( *´艸`)
そして殺人犯が探偵となって犯人を捜すという斬新な設定もいい!
警察が「ハサミ男」の正体を暴くのが先か、「ハサミ男」が真犯人を突き止めるのが先か、常にハラハラ、わくわくしましたね。
そして最後の驚愕のトリック。
ちゃんと内容を追って読んでいたのにもかかわらず一瞬パニックに陥ってしまい、しばらくページをめくる手が止まってしまいました(;^ω^)
気持ちいいくらいに騙されました( *´艸`)
ミステリ好きがこぞって推す作品です。
ぜひ読んでみてください。
それでは14冊目でお会いしましょう、えばでした(^^♪
【11冊目】失ったのは妻か娘か、感涙必至のSFフィクション~「秘密」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
1か月読書チャレンジ継続中です。
今回は東野圭吾の大人気作「秘密」です。
じつはこの本は中学生くらいの頃に一回読んだことがあって、初めて小説で衝撃を受けた作品でした。
本の紹介
価格:836円 |
著者:東野圭吾
出版:文春文庫
あらすじ
自動車部品の生産工場に勤める杉田平介は妻・直子と娘・藻奈美とともに平和な生活を送っていた。ある日実家の告別式のために直子と藻奈美は長野へ帰るが、その途中乗っていたバスが崖から転落事故を起こしてしまう。
その事故で娘をかばって直子は命を落としてしまうが、藻奈美は一命をとりとめる。しかし意識を取り戻した藻奈美の体にはなぜか直子の意識が宿っていた…。
平介と娘の体に宿る直子二人の奇妙な生活が始まる。次第にギクシャクする二人の仲、バス転落事故の真実、平介が下す決意とその後に起こる変化。家族とは何か、夫とは、妻とは。そしてタイトルに隠された秘密の意味━。
感想
昔読んでいたこともあって内容はそれなりに覚えていましたが、今読み直すとまた違った感動がありましたね。
作品は常に平介目線で語られます。
見た目は娘、中身は妻。世間体を守るために直子は藻奈美として振舞いますが、中身が直子だと知る平介の心情を思うとつらすぎます。
若い娘の体の直子は生き生きと学生生活を送り、青春を取り戻し、若い男に思いを寄せられることもあります。
一方で平介はそんな直子に嫉妬してしまう、けれども体は娘だから性行為もできない。次第に束縛が激しくなり、自己嫌悪に陥ります。直子もその気持ちを理解しているからこそ悩みます。
こんなにも心をかき乱してくる作品はなかなかないと思います。
読み終わった後に色んな感情が押し寄せてなんとも言えない気持ちになりました。
それほどにこの物語は素晴らしい作品だと断言できます。
ぜひ読んで、その感動を確かめてみてください。
では、12冊目でお会いしましょう
えばでした(^^♪
【10冊目】日本人の勇気と叡智に敬礼~「黄砂の籠城」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
1か月読書チャレンジ、継続中です。
最近は小説が面白くて仕方ないです。もともとこのチャレンジも小説をたくさん読みたくて始めたものの、一日1冊小説を読み切るのはなかなか難しい…。
マイペースで読んでいこうと思います^^;
今回は上・下巻に分かれているので倍のボリュームです。
以前読んだことある小説で大好きな作品です( *´艸`)
本の紹介
価格:704円 |
価格:704円 |
著者:松岡圭祐
出版:講談社文庫
あらすじ
1900年の北京。日清戦争に敗北以来列強の干渉を受ける中国では義和団による外国人排斥運動が勢力を増していた。教会を焼き討ち、北京にある外国公使館区域・東交民港を包囲すると西太合がこれを支持し日本や欧米諸国に宣戦布告した。
各国公使館は援軍を要請するも義和団は線路を破壊し進路を妨害する。東交民港はいつ来るともわからない援軍到着まで籠城戦を決行。言語も文化も違う列強十一か国を先導したのは、新任の日本駐在武官・柴五郎であった。
激しい防衛戦の中で日本人の謙虚さ、他人を思いやる心、その勇気と行動が欧米諸国の人々に示された心打たれる歴史エンターテインメント。
感想
義和団事件なんて歴史の授業で「そういえば聞いたことあるなあ…」程度。あまりピンとくる人は多くないと思います。
実際教科書で語られる義和団事件は本の数行で、結局2か月ほどで鎮圧されてしまった旨が書かれています。
でもその2か月の間籠城を強いられることになった公使館にどんなドラマがあったのか、それを描くこの作品に一気に引き込まれていきました。
リアルな戦争描写と臨場感、各国の文化の違い、日本人が当たり前だと思っている行動が彼らにどう映るのか。その辺が読んでいてとても興味深かったです。
最後のほうは歴史上援軍が来ることはわかっているのに、今か今かと待ち焦がれている自分がいました( *´艸`)
そういえば教科書に良く載っている、各国の軍人が並んでいる写真…
一番右側が日本ですね。
背が低くて弱弱しい、そんな印象を学生当時は持っていた気がします。
この小説を読んだうえで見ると全く違う印象にみえてきますね(・_・;)
歴史好きには特に刺さると思います。ぜひ読んでみてください。
11冊目でまたお会いしましょう、えばでした(^^♪
【9冊目】新感覚のSFミステリー!~「七回死んだ男」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
すこし更新が滞ってしまいました(;´・ω・)
1か月読書チャレンジ、継続中です。
今回は西澤保彦先生の「七回死んだ男」を読みました。
初めての作家さんだったので楽しみです(^^♪
本の紹介
価格:792円 |
著者:西澤保彦
出版:講談社文庫
あらすじ
一日を何度も繰り返してしまう”体質”をもつ主人公・久太郎。繰り返しが起こる日付はランダムだが、その日の運命を彼自身の行動で変えることができる。
祖父・渕上零治郎が自宅にて殺されたその日は年始の挨拶で親族が集まっており、さらに偶然にも久太郎の”体質”が発動した。久太郎は祖父の殺害を阻止すべく、あらゆる手を使って運命を変えようとするが、よみがえるたびにまた殺されてしまう…。
久太郎は祖父を救うことができるのか、犯人はいったい誰なのか。SF要素を携えた新感覚ミステリー。
感想
何の事前情報もなしに読んだのでタイトルから重めのミステリー小説かな、と思いきや意外にもポップでユニークな文体の非常に読みやすい作品でした。
ただ謎は簡易ではなく、純粋に「なんでなんだろう…?」と引き込まれる本格派。
最後の伏線回収は爽快で気持ち良かった。本当に面白かった。
途中で謎の根幹にかかわる部分はうっすら予想がついたけど(たぶん普段ミステリーを読む人ならわかると思う)、最後に一番大きな謎が残されていたり、あらゆるところに伏線が張られていたり、一度読んだ後にもう一回読み直しても新しい発見があって面白い。”一日を繰り返す”というSF要素を存分に生かしたからくりが最高に作品に引き込んでくれます。
そして何より主人公・久太郎のキャラクターがいい!
高校生なのにどこか大人びている、というよりも周りの大人のほうが身勝手で子供っぽい。そんな大人たちに毎回振り回されている姿がなんとも愉快です。
SF好きな人もミステリー好きも楽しめる作品だったと思います。
気になる方はぜひ読んでみてください。
また10冊目でお会いしましょう、えばでした(^^♪
【8冊目】歌舞伎町を舞台にした中国人社会を描くアウトローミステリ~「不夜城」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
少しずつ気温も下がってきましたね。
1か月読書チャレンジ継続中です。
最近は小説が面白すぎて止まりません(笑)
平成10年初版なので少し古い作品ですね。
本の紹介
価格:733円 |
著者:馳星周
出版:角川文庫
あらすじ
日本と台湾のハーフである劉健一(リウ・ジェンイー)は新宿歌舞伎町の中国人裏社会を故買屋として渡り歩いていた。
ある日健一は歌舞伎町に元相棒である呉富春(ウー・フーチェン)が戻ってきたことを知る。富春は上海マフィアで歌舞伎町でも大きな力を持つ元成貴(ユエン・チョンクイ)の右腕を殺し逃亡していた。
怒った元成貴は健一に3日以内に富春を連れて来いと脅す。
時を同じくして健一のもとにとある女から電話があった。夏美と名乗るその女は健一にあるものを売りたいと持ちかけるが…
感想
日本人と中国人の半々(バンバン)で、日本人社会でも中国人社会でも差別を受ける健一。身内にも裏切られ、信用できる人間など誰もいない、利用し利用される歌舞伎町の中国人社会。
命がけの騒動の中で同じ境遇の健一と夏美が、互いに惹かれあいながらも利用し奪い合う。
誰が味方かわからない状況からハラハラの場面展開と徐々に真に迫るミステリー、危うくて切ないラブストーリーが魅力の一作でした。
普段読み慣れないジャンルでしたが、新しい世界を覗き見れた感じで楽しめました。
ぜひ読んでみてください。
9冊目でまたお会いしましょう、えばでした(^^♪
【7冊目】これぞ究極のホラー⁉~「天使の囀り」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
1か月読書チャレンジをしています。
今回はホラー小説、「天使の囀り」です。
タイトルからしてなんだか不気味ですね(;^ω^)
本の紹介
価格:880円 |
著者:貴志祐介
出版:角川文庫
あらすじ
北島早苗は終末期医療のホスピスで精神科医を務める。その恋人であり作家の高梨は死恐怖症(タナトフォビア)であったが、アマゾン調査の帰国後から人が変わったように恐れていた死に興味を持つようになってしまった。さらには食欲や性癖にまで変容をきたし、ついには自らの手で命を絶ってしまう。
帰国後に感じた高梨の人格の変容や死への執着、しきりに口にしていた「天使の囀りが聞こえる」という言葉を不審に思った早苗はアマゾン滞在期間に何があったのかを調べる。すると調査隊のほかのメンバーも次々と異常な方法で自殺をしていることが判明。
アマゾンで一体何が起こったのか、「天使の囀り」とは何なのか。
真相へ近づくにつれ未だかつてない恐怖が襲い来るホラーサスペンス小説。
感想
実はえば(筆者)はホラー小説を読むのが苦手です。
別に自分がビビりとかそういう話ではなくて(;^ω^)
ホラー小説ってその特性上読んでてドキドキするし、臨場感をだすために色んな状況描写が増えるから想像力を掻き立てて搔き立てて脳をフル回転させて…
読み終わったときにはぐったり疲れてる、ってことが多いんですよね(+_+)
今回の作品もまさにそれで、しかも面白いからページをめくる手が止まらず一気読み。
久しぶりに小説でゾクゾクしました。
天使の声が聞こえてきて考えられないような方法っで自殺する、なんてオカルトめいた話がどんどん真実味を帯びてきて衝撃の結末に思わず「うわあ…」と声が漏れていました。
貴志祐介作品はフィクションにリアルな説得力を持たせてくるから、「これって実話?」「本当に起こりそう」って思っちゃいます( *´艸`)
ホラー小説でゾクゾクしたい人はぜひ読んでみてください。
(※わりと精神的グロテスクな要素があるので苦手な人は注意してください)
それでは8冊目でまたお会いしましょう、えばでした(^^♪
【6冊目】~「超集中力」のまとめ・感想~
こんにちは、えばです(^^♪
1か月読書チャレンジをしています。
しなきゃいけない作業があるのに、ついついダラダラして集中できないことってありますよね。
そんな集中力を高めてくれるヒントが満載な「超集中力」を紹介します。
本の紹介
価格:1,540円 |
著者:DaiGo
出版:かんき出版
結果、スピード、時間、すべてが手に入る集中力を発揮!
これをやるだけで日々のパフォーマンスが劇的に上がります。
こんな人にオススメ
やるべきことに集中できない…
そんな経験誰にでもあると思います。
実際えば(筆者)もブログを書かなきゃいけないと思いつつも集中力が続かず、1記事書くのに何日もかかったりしていました(--〆)
「集中力が続かない…」
「仕事をだらだら引き延ばしてしまう…」
そんな悩みに答えてくれるのが、ご存じメンタリストDaiGoさんの「超集中力」です。
集中することのメカニズムや自分をコントロールして、たとえ疲れていたとしても最短で仕事を終わらせるテクニックを手に入れられます!
この本をオススメしたい人
・最短で仕事を終わらせる集中力を手に入れたい人
・オンオフにメリハリをつけて日々のパフォーマンスを上げたい人
・疲れていても集中力を発揮したい人
本の内容
集中力の高い人に共通する行動原則
集中力の高い人はその鍛え方を知っています。集中力の源泉は前頭葉にあるウィルパワーというもので、これは体力のようにどんどん減っていきます。つまり集中力を鍛えるには
①トレーニングなどによってウィルパワーの総量を増やす
②日々の行動や習慣を変えることでウィルパワーの消費量を節約する
という二つのアプローチが必要になります。
ウィルパワーは多すぎる選択肢によっても消費されてしまうので、やるやらないの決定を習慣化してしまうことによりウィルパワーの消費を抑えることができます。
人間はもともと集中を持続させないようにできています。
だから集中力が高いひともじつは長時間を集中しているわけではなく、短時間の集中を繰り返しているだけなのです。
つまり作業時間を短時間で区切り、集中が切れる前に休憩をはさむことで集中のサイクルを持続させることができるのです。
また疲れて集中ができないというのは脳の錯覚で、脳の仕組みを知ることで疲れを切り離しやる気や集中力を取り戻すことができます。
プライミング効果というもので、集中を保てたという意識を記録することで脳に暗示をかけることができるのです。
高い集中力を生みだす7つのエンジン
集中できる自分に変えるための7つの要素を紹介しています。
まずは場所。気が散ってしまうような者を減らして、無意識に集中してしまう環境を作り上げることが重要です。
次に姿勢。血流を促し、前頭葉の働きを活性化する狙いがあります。
ほかにも食事のとり方を気を付けたり、適度な運動によって脳を活性化させる方法などもあります。
一番大事なのはやはり習慣で、ウィルパワーをなるべく使わずに判断や決断をする仕組みを作り上げることがポイントになります。
モノを減らす、着る洋服のパターンを決めておく、片づけを習慣にするといったことが高い集中力を生み出してくれます。
疲れをリセットする3つの回復法
先ほど脳の疲れは錯覚と言いましたが、体や心、神経の疲れというものを軽減してウィルパワーを回復させることも大切なことです。
それにはまずしっかりと睡眠をとるということ。睡眠不足は集中力を低下させる原因になります。ただ睡眠をとるだけではなく質のいい睡眠を心がけることが重要。早めに寝て朝方の生活にシフトするほうが集中力を高めやすいのです。
睡眠には疲労の回復のほか、記憶の定着も役割もあります。
また、脳の疲れだと錯覚している「本当の疲れ」をリセットすることで集中力を取り戻すことができます。
特に顕著なのが目。目の疲れをとることで脳の錯覚を取り除きウィルパワーを回復させることができます。
ほかにも不安を紙に書きだすというのも有効な手段。紙に書きだすことによって頭がすっきりし、集中力を高めてくれる効果があります。
まとめ・感想
いかがでしたでしょうか。
個人的にはかなり実践的な、集中力を上げるトレーニングに最適の本だと思いました。
実際に本に書いてあることを実践してみて、数日で早くも効果を実感しています。
おかげでブログもかなりはかどるようになってきました(*´ω`*)
ぜひ読んでみてください。
また7冊目でお会いしましょう
えばでした(^^♪