【2冊目】辞書作りに情熱を注ぐ人々の思いが胸打つストーリー!~「舟を編む」の感想~
こんにちは、えばです(^^♪
1か月読書チャレンジをしています。
せっかく読書をするなら小説も読みたい!ということで、2冊目は2012年の本屋大賞受賞作「舟を編む」をチョイス。
映画にもなっていたりといろいろ話題となった本ですね。
この機会に有名どころは読破したいなあ…と思うこの頃。
本の紹介
価格:682円 |
著者:三浦をしん
出版社:光文社
女性雑誌「CLASSY.」に2009年11月号~2011年7月号にかけて連載。2011年9月に単行本が発売。2012年本屋大賞受賞作。
あらすじ
大手出版社の営業部員だった主人公・馬締光也は言葉への鋭い感覚を買われ辞書編集部へ引き抜かれた。そこで新しい辞書「大渡海」の編纂に携わり、辞書の世界に没頭してゆく。トンチンカンでどこか世間とずれている主人公と、それを取り巻く個性的な辞書編集部のメンバーの辞書づくりにかける情熱を描いた作品。
感想
辞書づくりというテーマだからか(なんだか難しそうだな…)と思いながら読んでいましたが、読み始めるとあっという間に物語の世界に引き込まれてしまいました。
一冊のあの分厚い辞書をつくるのにこんなにも労力がかかるんだ、という編纂の過程もとても興味深かったですが
それ以上に登場人物のキャラクターに惹かれてしまいました。
出てくる人物がみなどこか不器用で、それでいて優しく、辞書づくりに没頭する主人公を支えていきます。
そして周りをそうさせてしまう主人公の愚直なまでの真面目さ、ひたむきさが愛おしい!
時折ユーモアな文体で読者をくすっとさせてくるので、堅いテーマながらも飽きも来ずとても読みやすかったです。
気づいたんですけど、この話には”悪人”が一切出てこないんですよね。
主人公に意地悪をしたり、性格の悪い同僚がいたり、そういうのがまったくない。
出てくる人物みんながみんな優しくていつも誰かを思いやっているから、ハラハラもしないけどいやな気持になることもないし
読み終わった後に温かい気持ちになる、そんな一冊でした。
本屋大賞の本は読みやすくて、初心者の方にもオススメ!
ぜひ読んでみてください!
ではまた3冊目でお会いしましょう。
えばでした(^^♪